*フーン視点


『はい。ありがとうございました。』

フゥ………どうやら見終わった様だ…

『ありが、とう……』

安心して笑みを浮かべながら手を伸ばす。

そうしたら伸ばした手にザイは仮面を乗せてくれた。


『……すみません…我が儘を言ってしまって…。』

仮面を着けようとしていると悲しみの帯びた声でザイが謝って来た。

??

『……何で、謝る?』

謝られる理由が解らずに首を傾げてザイに問いかけた。


『目が見えないと言うのに仮面を見せて欲しいなどと言ってしまったので…。』

仮面を着けザイを見れば悲しみに顔を歪めていた。


なんでそんか顔をするのさ。

『別に、気にし…てない。』

そう言って見たが二人から笑みは戻らず無言の重たい空気だけ漂わせてワシを何故か見ようとしない。



戻る











人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -