そんな重い空気に気付かずにフーンはお茶とお菓子を持って居間に戻って来て二人の前にお茶とお菓子をおき自分も空いている椅子に座った。

『……どう、ぞ。』

お茶を置いたのに何故か二人は無言でいるのに不思議に思っているとザイが口を開いた。

『…すみませんがその着けている仮面を見せて貰えませんか?』

ザイが言った言葉に驚いてザイを見ると真剣な眼差しでフーンを見詰めていた。

『……見、るだけ?』

まあ、直ぐ返してくれるんなら別にかまわへんねけど…。

『ええ、見るだけです。』

ニコリと笑って言ったザイに安心して頷き仮面を外した。

『フゥ……』

ディア以外の前で外すの何か初めてだから少し恥ずかしい気がする。


『……はい。』

とにかく仮面をザイに渡さないと…。

仮面を掴んだまま机の上に置こうとカツカツと机を叩いて置く。

………多分。この辺りにザイは座ってたはず。

不安になりながらも仮面から手を離しザイが見終わるのを待った。



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