ワシは二人に茶を出すために台所に向かうために足を台所に向け進めた。

その間に二人は椅子へと腰を下ろし真剣な面持ちでフーンを待った。


『………アイツの話を信じるのか?』

無言の重たい空気を破ったのはアラだった。

『…ええ……彼が嘘をつく理由が有りませんから…』

その言葉にアラは顔をしかめた。

『どうしてそう思う!!オレからしたら奴は信用出来ん!!』

腕と足を組、眉間にシワを寄せ声を荒げながらザイに言い放った。

『………それは彼の顔が見えないからですか?』

アラの言葉に冷静な面持ちでザイは言った。

『ああ。……面を見せねえ奴は信用出来ん!それに奴は普通の奴等の放つオーラとは何か違う!!』

何か不気味なモノに向けて言うように言い放つとフーンがいる台所の方を見た。

『……言った筈です……彼は目が見えないのだと…』

『ハンッ…お前は見たのか?本当に奴が目が見えないと言う証拠を。』

そのアラの言葉にザイは無言でテーブルを見詰め続けた。

『……………ケッ。見てねえんじゃねえか。』

乱暴に椅子にもたれ掛かり言い放った。




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