『あら、そうなの?なんだい、警戒して損したじゃないの〜(笑)』

笑いながらおばちゃん達がぞろぞろと戻って来た。

『じゃあ今から家に連れて行くのかい?』

コクリ

『あっ、でも旦那さんが帰って来てないのに何か用事でも言われたらどうするの?』

お姉さんが心配げに言って来たが実際少し不安だったりする。

言葉とかまだ全然理解出きれてないし、少しでも早口で喋られてもダメだし…


『すみませんが……今、何て仰りましたか?』

真剣な顔をしてザイが話し掛けてきた。

『何……って。旦那さんが帰って来てないのに大丈夫なの?って………』

『彼が……いない?』

信じられないと言った顔をして固まってしまったザイを押し退けアラと呼ばれていた男が乗り出して来た。


『おいっ!どういう事だ!説明しろ!!ディアがいないだと?!』

またしてもワシの服の襟を掴み引き上げて怒鳴って来た。

『ちょっと!!フーンちゃんに何するんだい!?』

その行動に周りにいたおばちゃん達がアラを叩いてワシからアラを離してくれた。

『ディアの事は私達も聞いたけどフーンちゃんに当たるんじゃないよ!!』

おばちゃん達の気迫にアラも言葉を詰まらせ身を引いた。




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