相手の言った言葉が理解出来ずにボケ〜っとしていると相手のため息が聞こえた。

「な、なんなん?!ため息とかつかんといてえや!ワシの方がつきたいっちゅうねん。」

ワシはため息を吐いた相手に喰って掛かると相手はまた固った。

だが不意に動き出したと思うと何やらブツブツ言い出した。


「………なんなんや……ホンマに…」

意味が分からずに膝に顔を埋めて落ち込んでいるとブツブツ言っていた相手がいきなり立ち上がり部屋を出ていった。

それに驚き顔を上げるが何も見えない空間にまた無音な世界が広がりまたさっきの様に不安が広がった。

だがさっきよりも一人ではないと分かり恐怖は少し和らいではいた。

周りを見えないなりにキョロキョロ見ているとまたドアが開く音がしてそっちの方向を見る。

さっきの人物なのかとドキドキしながら不安な表情を浮かべ近付いて来る相手が何をするのかをじっと待った。


相手はどうやらさっきの人物らしくさっきの様に頭を撫でてきた。

それに緊張していた体から力が抜けるのを感じた。

それからソイツは何かを始めるが何をしているのかが分からずに首を傾げるしかワシには出来なかった。

気配とか風とかの流れで目の前を恐らく何かを振ったりしたりしているのは分かるんだけど………

何がしたいんや?ι

怪訝な表情を浮かべ首を傾げ相手のしていることが終わるのを待った。

そしてまた相手はブツブツ言いながら行動を止めた。



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