「………なんや……」

「ん?お兄どないしたん?」

「…何か後ろの車。おかしいんや……」

チラチラお兄はバックミラーを見ながら言って来てワシも後ろを見た。

雨で良くは見えないが確かに車らしい光は出してる……けどホンマにお兄の言う通り。何か可笑しかった……。

ライトらしい光が左右に激しく揺れたり2つの光が3つになったり4つになったりして揺れている。

「お兄……何なんアレ……ιι」

怖くなったワシはお兄の服を掴みながら顔を青くしてお兄に聞いた。

「わ、わからん!ιとにかくスピードを上げるから掴まってろ。」

そう言いお兄は車のスピードを上げて光から逃げようとしたがそれに気付いたのかそれとも合わせてなのか。

相手も車に合わせてスピードを上げて来た。

いや寧ろ相手の方が早くなって来た気がする。

「クソッ……」

お兄も焦りだしたのか徐々に顔色が悪くなって震えだしている。

もうワシらの方はこれ以上スピードを上げたら山道には危険な所まで来た。

すると後ろの光は今までにないほどの強い光を放った。

その光を見たと同時にワシの意識は遠退いていった。

……………

………



戻る











「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -