『それじゃあ、確認も出来たことだし。話を進めるよ!』

主さんのその言葉を聞いてワシらは主さんの方へと目線を向き直し、主さんの次の言葉を待った。

『あんたらの旅の目的はわかってるつもりだけど。今の状況であんたらがビリサマに行ってもな〜んも出来やしないだろうね。だってあんたらはビリサマの事な〜んも知らないでしょ?』

その主さんの言葉にワシらは言葉を詰まらせた。

『…まあ、だからと言って行くなとは言わないよ。実はね、あんたらが家に来るのを見越してある人物に手紙を出しておいたのさ。』

『ある、人物…?』

『ああ。ちゃんと手紙が届いてたらアイツが家に使いをよこすはずだよ。』

『あ〜っと、何度も悪いけど少し聞いて良いか?』

テーブルに乗せていた手を少し上げ、ハーンが主さんに向かって口を開いた。

『なんだい?』

ハーンの申し出に主さんは首を傾げた。

『その手紙を出した人物って何者なんだ?それと使いってのは?』

ハーンの疑問を聞いて主さんは笑って言った。

『はは、ごめんごめん!ちゃんと今から話すから。』

そう言って主さんは話し出した。

『えっと、まずは手紙を出した人物なんだけど。私の昔馴染みで、名前はクリフォード。少し…いや、だいぶ変わった男だよ。』

変わった男って…ι

『そいつが俺達と何か関係あるのか?』

ハーンが眉間にシワを寄せながら首を傾げて主さんに聞いた。




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