『和ンデイル所悪イガ、オ前タチニ会ッテモライタイ人物ガイルノダ。』

カゲを撫でていた手を止め、カードを見る。

『会わせたい…人物?』

ワシがそう聞くとカードは頷いた。

『我ノ主ニ会ッテモライタイ。』

は?

主って、さっきの人らが聞いてビビってたあの主?

確かさっきもワシらの事、主の客とかなんとか言ってたな。

『何故?』

そんな凄い人をなんでワシらなんかと会わせたいんだ?

『…主ノ考エハ主シカワカラナイ。』

え?ってことはカードが会わせたいと思ってるんじゃなくて主さんがワシらに会いたいと思ってるって事か?

『お母さん。』

『ん…?カゲ、どうか、した?』

カードと話しているとカゲがワシの服を引き不安げに話しかけてきた。

『私達、宿を探さなきゃいけないんだよ?ハーン達が心配だし。』

『あ、そう…か。』

未だに船着き場で倒れこんでいるハーン達を思い浮かべ、カードの方を向きなおす。





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