…えっと〜…。

なんか、わかんないけど助かったのか?ι

呆然と走り去っていく男たちを見ながら立ちつくしていると不意に近くに人が立つ気配がして顔を前に向ける。

『オ前タチ、大丈夫カ?』

『え…、あ。』

あ、声がでる。

いつの間にかさっきまで動かなかった身体も動かせるようになっていた。

動くことに安堵しながらも目の前の人物を見てみるとそこには無表情な男の人がワシらをじっと見ていた。

『えっと、ありがとう…俺らは、大丈夫。』

そう言ったワシに相手は納得した様に一度頷き。

『私ハ、カード。』

『……カード?』

ワシがそう聞くと相手はコクリと頷いた。

『私ノ名前ハ、カード。』

そこまで言うとカードはワシらをじ〜っと見てきた。

あ、そうかワシらも自己紹介しないと。

『俺、は、フーン。』

ワシは自分の名前を言うとワシの後ろに居るカゲを見る。

『…私はカゲ。』

ワシらが自己紹介をするとカードはワシとカゲを交互に見て頷いた。





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