『遅いぞ!何をしておったのじゃ!』

レストランへとやってくると不貞腐れたリグアが頬を膨らませながら待っていた。

『すまない。』

一言謝りワシはりグアの隣に腰を下ろした。

それから各自食べたいものを頼み、料理が来るまで雑談していたがワシはあることを思い出し、ハーンに声をかけた。

『ハーン。』

『ん?なんだ?』

ハーンはリグアと話していたのを止め、フーンを見た。

『聞きたい事、ある。』

『聞きたい事?』

コクリと頷き。

『…今、俺らはどこに向か、ってる?』

本当にワシ、目的地も聞かずにハーン達の後ついて行ってるだけだよな…

流されるままここまで来てる感じ。

船に乗る事も当日聞かされてそのままの流れで乗っちゃったし。

『あ〜…言ってなかったか?』

頬をかきながらそう言うハーンにワシは頷いた。




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