はぁ〜、人を罵倒するような言葉とか教わっていないのがいけないのか…。

本当に喧嘩の原因になることが多いのに情けないというかなんというか…、ハーンに色々また言葉を教えてもらわないといけないなと再確認したよ。

そんな事もあって、あまりにも酷い喧嘩はハーンが止めに入るというのがワシらの中で決まり。

今ではワシは喧嘩を止めに入ったりせず、側で見ていたり放置したりするようになった。

まあ流石に喧嘩でハルンが怪我とかした時はハルンに申し訳なくってカゲには内緒で傷を治していたりするけど。


今だに目の前で言い合いをしている二人をボーっと見つめていると後ろから肩を叩かれた。

『フーン、ここにいたのか。』

『ハーン。』

後ろを振り返るとハーンが苦笑しながら立っていた。

『カゲにフーン達を呼んで来てくれって頼んだのになんでこんなことになってるんだ?』

ハーンはそう言ってカゲ達の方を見る。

その問いにワシは苦笑しながら、

『いつもの、感じだ。』

と言うとハーンは納得したように頷いた。

『しょうがない奴らだな、まったく。もう飯の時間だし、あんまり遅くなるとリグアが駄々をこね出すから止めに入るぞ。』

『ああ。』

小さく頷いてワシはハーンがカゲ達を止めに入っているのを黙って見つめた。

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