『………もしかして、付き合ってるの?』

Σハッ!!

ハルンに気を向けていて忘れていた美少年が口を開いて聞いてきた。


いきなり何を言い出すかと思えば。

呆れながらもワシは返事をした。


『違『そうだ。』はぁ?!』

何言ってるんだコイツ!


意味分からないとハルンを見れば、美少年を睨み付けている。

美少年を見れば………ワシを睨んでいた。


『…負けない!僕、諦めないから!』

そう美少年はワシに向かって言ってきた。

ってか、別に負けるも何もないだろうよ。

ワシ的には。


『応援する。』

とにかくもう一度。

『応援する。』

ワシの言葉に唖然としたように美少年は固まってしまった。


応援するに決まってる!!

これが応援しないはずかない!!

この美少年が頑張ってハルンを落とせばワシらに対しての絡みは無くなるじゃんか!

なんて嬉しい事なんだろうか!

ワシの言葉をやっと理解したのか美少年は目を輝かせながらワシを見てきた。


『本当に?!』

その美少年の言葉にワシは頷いた。

『落として拐ってくれ。』

切実に。

『うん♪』

ワシの言葉に美少年は嬉しそうに大きく頷いた。

美少年の方にばかり気にしていて隣の不機嫌オーラに気付くのが遅れてしまった。




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