『………………一夫多妻……』

リビングから逃げるように出ていった男を追いかけて行く様な形で男達は部屋から居なくなった。

それにより静まったリビングでワシは出ていった扉を見つめながら小さく呟いていると服の裾を引かれた。

見るとお腹の虫を鳴らしながら泣きそうな顔をしたカゲがワシを見つめていた。

『お母さん、早く食べよ?』

そうカゲに言われたら頷くしか出来ないでしょ!

頷いたワシを見たカゲはさっきまでの表情が嘘の様に満面の笑みで目の前のご飯を食べ出した。


『全く、野郎どもは何をやってんだか。』

食べる手を止めずにアリカはため息をつきながら言った。

『……まあ、大体はハルンのせい何だけどな。アイツ、男は皆自分の嫁だって思ってるからさ。どうしようも無いよな〜』

………………何と……言えば良いか分からないけど、ハーン達。

御愁傷様。

ワシは神に男にならないよう願ってるよ。

せめてハルンが居るところで男になりませんように!!!




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