急な出来事に頭が着いていかないで固まっていたら上から声が聞こえた。

『今から見せますから見ていて下さいね?』

は?何を見せるって?

ってかワシ、さっきの男に抱き締められてるんか!!!


あわあわとしていたら男の手がワシの顎に添えられ上を向かされた。


『………な……っ!』

『……し……静かに……。』

小声で男は言ってワシから仮面を取り去った。

急な暗闇に体を強張らせたが思考が追い付く前に唇に何か柔らかいものが当たった。

当たっただけならいい、だが当てるだけではなく中に熱いモノが侵入してきたのだ。

『ふっ…んん……ぁ…。』

ちょっと……これってまさか………。


チッスかーー!!!!!

ドカーンっと強い衝撃を脳に受けながらも男の舌がフーンの口内を動き回った。


ピチャ

チュパ


水音とか止めてくれー!!!



やっと唇が離れたという安堵もあったが酸欠やら精神的な打撃やらで足から力が抜けて自然と男にしがみつく形になってしまった。

アラは目の前に起きた出来事に唖然としていたが意識を取り戻したのか顔を赤くし。

『わ、わわわわわかった!!悪かったな!じゃあ!!!!!』

慌てるのか吃りまくりながら顔を赤くして走り去って行った。

………………

………



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