『行く!』 慌てて思考を戻し、三人に合わせて宿へと足を進めた。 考え込む癖、直さないとな…ι 宿の前に着き中に入ろうかと思った時、中から丁度別の人物達が出てきた。 『Σっ!!!!』 何で此処に!ι 宿から出てきたのは今は会いたくない、タグスとアラだった。 ワシは固まっていると不意にアラがこっちを振り返った。 ヤバい……目があった! アラはフーンを見た瞬間目を見開き、一瞬固まったかと思うとフーンに向かって走ってきた。 Σきたっ!!!ι 逃げないと! アラが走り向かってきたと同時にフーンも後ろに向かって走り出した。 『Σ待て!!!』 後ろからアラの声が聞こえる。 『お母さん!!』 カゲの驚いた声も聞こえた。 だけど止まれない。 逃げきらないと……。 ▼|戻る|▲ |