アレから街には昼過ぎに着くことが出来た。

『じゃあ、まずは。宿を探すか!』

ハーンの言葉にワシは頷いた。

そしてカゲの手を引き宿を探して周りを見ながら歩いた。


………やっぱ凄い…。

買出しによく行っていた水の街も綺麗で幻想的で凄かったけど、この街はやはり港があるからだろうか活気が凄い。

様々な所から人を呼ぶ声が聞こえ、種族が違う人らが笑い合って話している。


…………良いな…。

何か心がホクホクしてきた。

街の人たちを見ていた目を前に向け、目的の宿探しに思考を戻した。


『あっ、あった!』

カゲが指差して立ち止まった。

ワシも手を繋いでいるため一緒に立ち止まりカゲが指差した方を見た。

アレが宿か……ってかワシ、宿がどんな看板を出してるのかとか知らないじゃんか!

今さら気付いた…ι

字もそんなに読めんのに……恥ずかしい………。

一人もんもんと頭を抱えて立ちつくしているとハーンに肩を叩かれた。

『……?フーン、どうかしたのか?行くぞ。』


Σっ!思考飛ばしてたι




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