*シグア視点。



皆が居なくなり静かになった家で私は皆がいた痕跡を消しておった。

………よしっ、消えたな。

息を吐きテーブルに腰をかけた時、急に周りの空気が変わった。

……………来よったか……。


コンコン

周りの空気が変わった瞬間、玄関の戸を叩く音がした。

それに続いてシグアは立ち上がり玄関の戸に近寄り戸を開けた。

『ほ〜、随分と多いお客じゃな〜。』

笑ってシグアは前に立つ男達に言った。

シグアの言葉など聞こえなかった様に目の前の男が嫌な笑みを浮かべながら口を開いた。

『少々聞きたいことがあるのですが。仮面をつけた男見ませんでしたでしょうか?』

男の質問にシグアも表情を変える事無く。

『いや?見ておらんの〜。私はここに1人寂しく暮らしておるし、誰もこんな所に寄り付かんよ。』

何を可笑しな事を聞いてくるんじゃと言った風にシグアは言った。

『………………そうですか………。』

男はシグアを数秒見つめた後、息を吐き。

後ろにいた男達を見て何やら合図を送った。

すると男達は武器を抜きシグアを取り囲んだ。


『……………何の真似じゃ?』

シグアはリーダー核の男を睨み付けた。


『悪いですが来て貰います。』

『何故。』

『主に魔術師を集めよと言われているのです。』

『…………断れば…。』

『……死。』


カチャ

全く、リグア達も行かせて良かった…。


『…………では、行きましょうか…。』


すまんな、リグア…………。


…………………

…………



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