*フーン視点。



『お主らには教えられるもんが切れた。』

『『『『……………は?』』』』

いきなり朝ご飯を食べていたらシグアが走ってきてわざとらしく手を叩くと棒読みでとんでもない事を言ってきた。

『じゃからお主らに教えられる魔法は大体教えてもうたんじゃ。じゃから旅立て。』

『『『『はあああぁ?!!』』』』

い、いきなり何言ってんだ?ι

シグア、昨日まで普通に今週の献立を楽しみじゃとか言っていたのに。

魔法だってまだあるって言ってたぞ?ι

なのに…。

『悪いが考えてる暇は無いぞ?早くて今日。遅くて明日の朝一に此処を出ていけ。いいの?』

『Σちょっ!いきなり何を言ってるんだ!!そんな事をいきなり言われたって俺らにだって予定が…。』

ハーンが勢い良く立ち上がりシグアに食って掛かった。


『…………言ったじゃろ?考えてる暇は無いぞっと。』

そう言ったシグアの声は真剣で雰囲気も異論を認めないと言っていた。

ワシは呆然とシグアを見ているとシグアがこっちを見た。

『フーン、わかったな。』

これは、本気……っぽいぞι

そう理解した時、ワシは頷いていた。




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