……………… ……… カゲがこの家に来てから数日がたった。 そんな中シグアは一人、自室で水晶を見ていた。 その水晶の見る先にはハニーブラウンの長い髪を一つに纏めた何を考えているかわからない笑みを浮かべた男と複数の男たちがうつっていた。 その人物達の話をシグアは黙って聞いていた。 その話を長いこと聞いていたシグアはある人物が頭をよぎった。 『仮面をつけた長身の男、例の瞳、たどたどしい言葉…、まさかフーンか。』 そこまで考えてシグアはその男たちを見る目が鋭くなった。 何故シグアはこの男たちを見だしたかというと、ある理由で家の周りに張り巡らせている結界にこの男たちが触れたためだった。 まさか、このような者たちに追われておるとは。 何故その事を言わなんだんじゃ、あやつは…。 ため息をつきながら水晶を見ているとあの嫌な笑みを浮かべている男が私達のいるこの家のある山を指さした。 『な、なんと…。もうここがバレたのか…。早くあやつらをここから遠ざけねば。』 そう言い慌ててシグアは立ち上がって部屋を飛び出て行った。 ……………… ………… ▼｜戻る｜▲ |