『何が可笑しい。』 『クククッ、別に?安心しろよ、俺は奴等をどうにかしたいとは思ってないから。それにカゲが奴等を…特にフーンを気に入っているしな。勿論俺もだけど。』 その言葉にシグアは顔をしかめた。 『信用ならん。』 『別にお前に信用して貰わなくても構わない。ただ、フーンの傍からは離れないからな。』 …こやつは……。 『言っとくけど、冗談じゃないからな?さっきフーンとカゲが一緒に風呂に入ったんだけどよ。フーンのあの目〜っておいっ!!!』 シグアはフーンの目の事を言った瞬間ナイフをロウに向かって投げた。 『…フーンの目については外で軽々しく言うでない。もし誰かに聞かれでもしたらどうするつもりじゃ。』 『わ、わかったι』 …フーンの目。 あやつ自身も気づいていない大きな秘密がある。 もし仮面をつけていなかったらと思うとゾッとする。 まあ、目だけではないがな。 そこまで思いチラリとロウを見る。 …どうやらロウはその秘密に気づいたようじゃ。 秘密を知ってしまったこやつらをこのままフーンから離してしまって大丈夫か…。 いや、逆に傍に置いて監視したほうが良いか。 そう考えたシグアはあの事をロウに言う事にした。 『……ロウよ…フーンは今の姿とは違う姿にかえるぞ。』 ボソリとロウにそう言った。 『………どう言う事だ?』 ▼|戻る|▲ |