『此処、が、お風呂場。』

カゲに場所を説明して中に入って行く。


『わ〜…結構広い。』

『思った。』

ワシも最初コレを見た時に驚いた記憶がある。

密かにクスリと笑い脱衣場に立ち服を脱いでいっていると不意に背中に視線を感じ、後ろを見ればカゲがワシをじーっと見ていた。


『どうした?』

脱ぐ様子も見せないカゲに不思議に思い聞くと。

『仮面。』

『え…?』

『仮面は取らないの?』

そう言って見てくるカゲに、あ〜っと思いながら今の自分の姿を考えた。

服を全て脱いでいるのに仮面だけ取らないでいる。


『仮面を取ると、見えなくなる、から。』

カゲにそう言うとカゲは少し驚いた表情をした。

『仮面、取れないの?』

『ん、取れない訳、じゃ無いけれど…。』

『けれど?』

………カゲには言っても良いかな。

カゲは女の子だと思うと自分も元は女だからか、他の人達よりも口が軽くなる。



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