あ〜、話がどんどん進んでいく…ι 『あ、だからフーン、街の話をした時に様子が可笑しかったのか!』 『そ、そうι』 『迎えに来たかったんだな〜♪』 ニコニコしてカゲの頭を撫でているハーンに心で謝り、本来の目的の買い物を済ませ街を後にしようとした時にカゲに聞いた。 『カゲ。』 『何?』 『ごめん、な。』 『何で謝るの?』 ハーンには聞こえないように距離をとり小声で話す。 『変な、俺の嘘、に、巻き込ん、でしまった。』 『……別に構わないよ。』 『…………カゲは、どうする?帰る?』 ワシの聞きたい事がわかったのかカゲは考える素振りを一瞬見せたが直ぐにワシの方を見て。 『フーンは私達のお母さんなんでしょ?』 『えっ?』 真顔でカゲがそう言ってきたのを聞いてワシは恥ずかしさや何やらで顔を赤くしながらも小さく頷いた。 『じゃあ一緒にいるのが当たり前だよ。』 そう言ってハーンの元に駆けていくカゲを見てワシは胸の中がくすぐったく思いながら自分が母親か〜っと暢気な事を考えながら二人の後を駆け足で追った。 これから待つ魔王によって家が地獄とかすとは知らずに……。 …………… …… ▼|戻る|▲ |