『何話してたんだ?』 ハーンの元につくなりハーンが小声でシグアと話していた内容が気になるのか聞いてきた。 『ハーンの、事…頼ま、れた。』 まあ、隠すこともないからと素直にワシは言うと。虫を噛んだかのような顔をしてため息をついてきた。 『………行くか。』 ハーンは苦笑して玄関の扉を開けて外に出ていった。 ………?? 良く分からないが行くかとワシも足を進めた。 『行ってき、ます。』 バタンッ ……………… ……… 屋敷から出てから随分歩いた頃。 『街に行くのか?』 ワシの言葉にハーンはワシの方をきょとんとした風に見てきた。 『当たり前だ。何処に買いに行くと思ってたんだ?』 『いや………その…』 口ごもるワシをハーンは不思議そうに見てくる。 だがそんな事に構って要られない。 まさか街って出てきた街じゃないよな…ι いや、あそこは町ってか村って感じだったけど…ι 『…………何かあるのか?』 『あっ、いや…ι』 『ふ〜ん、まあ良いが。』 冷や汗を流しながら無言で歩いているフーンを心配げにハーンは今から行く街について話し出した。 ▼|戻る|▲ |