ワシが無言で落ち込んでいるとハーンが何かを思い出したかの様に声を出した。


『あ〜……買い物行かねえといけなかったんだ…。』

『買い、物?』

ハーンの言葉にリグアからハーンへと目線をかえ、首を傾げる。

『ああ、結構足りないものが出てきてな。』

ふ〜ん、じゃあ付いていこうかな…。

『俺も、行く。』

『へっ?』

ワシの言葉にハーンは驚いたように目を見開いた。

『食料、など、買い足、したい。』

そこまで聞いて納得してくれたのか頷き了承してくれた。


そう言えば結構長くココにいるのにハーンと一緒に出かけるの、これが初めてだな。

まあ、買い物に行く事事態今回が初めてなんだけどね。

いつもハーンが買ってきてくれていたから。

…あれ?もしかしてワシ、気づかんうちに引きこもりな感じになってたのかι

や、やばいやばいι外に出ないとι


いざ買い物に行こうと玄関にハーンの後ろをついて向かおうとした時にシグアに腕を掴まれ立ち止まる。

『シグア?』

『すまんがハーンを見てやってくれんか?』

意味が分からないと首を傾げると。


『ハーンはなんというか熱い奴なんじゃよ。まあ、じきに分かるじゃろうが。本を大切にしろとは言っておく。それと……。』

がさがさと体を覆っている布の中を漁り出したと思うとぬょきりと絶対持ってなかったでしょと思える長さの杖が出てきた。

『ほれ、これも持っていけ。何か役に立つかも知れん。』

『わ…わかっ、た。』

未だに意味は分からないが頷いておいた。

『フーン!!行くぞー?!』

玄関の方からハーンの声がしてワシはシグアに礼をし、玄関に走って行った。




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