慌てて料理を作り二人の元に持って行くとさっきまで綺麗だった部屋は荒れ果てていた。


『……これは。』

その風景に唖然と見ていると。


『……………やっと来たようじゃな。』

声がした方を見れば、ぼろぼろになったシグアが疲れきった様子で座っていた。

『はぁ〜、まったくあの人もちょっとは成長して欲しいものだな。』

そう隣に立っていたハーンは言って両手に持っていたご飯を安全な場所に置き、部屋を片付け出した。


『???』

首を傾げているとシグアが近寄ってきた。

『リグアはちと頭が足りなくてな、睡眠と食べる事。どれかを邪魔されればこれじゃ。』

ため息をつきながら言ってくるシグアを見て意外と苦労してたんだな…っと哀れんだ目で見てしまった。


『……そんな目で見る出ない。』

バシッ

頭を叩かれた。

『じゃれてる所悪いが、飯が無くなるぞ?ι』

『『は?』』

ハーンの声にハッとして見てみればリグアが大量に作っていたご飯を腹に納めていっていた。


ああ〜、もう半分もない〜ιι

頬をひきつらせてたらシグアに背中を叩かれ。

『さっさと飯を持って行くぞ。早く食べんと全てあやつに食われてしまうわい。』

そう言われ慌ててハーンが直したテーブルに駆け寄り、ご飯を乗せていく。

………………

…………

………



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