あれから三人に連れられ、ある建物の前に立っている。


いかにもって感じやな〜。

その建物は不気味な雰囲気を漂わせ自らを主張しているかのように見えた。


『ようこそ!儂らの城へ〜♪』

黒い布で全身を覆った男が建物の前に立ちくるりと回り手を広げ言って来た。


そう言えば自己紹介まだだったな〜。

後でしてくれるだろうか?

『ちゃんと後でしてやるぞ。だから心配するでない。』

『Σっ!!!』

驚き、白い布で全身を覆った男を見れば笑って。

『お主は分かりやすい。その様な心では他の黒魔術師にもバレバレじゃぞ?』


『おーい!早く入ろうぞ〜?』

ぴょこぴょこと跳び跳ねて言っている黒い布で全身を覆った男がワシらを呼んできている。

『クスクスッでは行くかの。』

笑いながら白い布で全身を覆った男が建物の中に入って行った。

それに続いて黒い布で全身を覆った男も入って行き、夕飯を食らった男はワシが入るまで扉を開いて待ってくれている。

それを見て慌ててお辞儀をして建物の中に入った。


あれ……。

魔法使いとかの家って汚いイメージなのに。




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