『『お主!!儂(私)の弟子になれ!!』』

そう言ってワシの肩を二人して掴んできた。

それに唖然として居れば夕食を食べた男がこの目の前の二人に異議を唱え出した。

『何を言ってるんですか!シグア様、リグア様!!』

『ん?何じゃ?お主も異議を無いじゃろ?』


ギリギリと白い布を全身を覆っている方の男は夕食を食べた男の顔を掴み自分の顔に近づけて何かを呟いたと思ったら夕食を食べた男は一気に顔を真っ青にしてガタガタと震えながら何回も頷き同意した。

それに気を良くしたのか白い布を全身に覆った男は夕食を食べた男を離しワシの隣に歩み寄りワシの耳元でボソボソと言った。


『もう少ししたらお主、おなごに戻るぞ?』

その言葉にワシは驚き、男を見れば男はニヤリと笑っていた。

『じゃが完全におなごにと言うわけじゃないぞ?一時的におなごに戻るだけじゃ。その時は近いぞ。どうするのじゃ?』

未だに笑っている男を見ながらワシは迷った。

女に戻る?それは本当は喜ばしい事かも知れないけれど、今女に戻ったら確実に死ぬ。

『因みに私達は魔術師じゃ。じゃからお主が私達の所に来れば魔術を教えてやれるぞ?』

魔術…?

そんな言葉を聞いたら出る言葉は1つ。

『なる。弟子。』

強くなりたい。

そう思っている今のワシには魔術と言う言葉は魅力的だった。

それにカッコいいじゃないか!!

魔術って。


ワシの言葉に向こうで戯れていた黒い布で全身を覆った男ともう一人の男も驚いて近寄って来た。

『本当か?!よしっ!これから宜しく頼むぞ?』

笑いながら黒い布で全身を覆った男が言い、もう一人の男は溜め息をついて小さく宜しくと言って来た。




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