飛び出して行ったフーンを見てアラはタグスに声を荒げながら食い掛かった。 『タグス様!早く彼をおわなければ!今の彼を外に出すのは危険です!』 アラの言葉も耳に入っているか分からないほどフーンが飛び出して行った方を険しい顔をして見詰めているタグスにアラは息を詰まらせた。 『………出来ないんだ…今のお前は…昔みたいに戦わせる事が……。』 『タグス様……。』 切なそうな声で顔を歪めながらずっとフーンが居なくなった方向を見詰めているタグスにアラは黙って見つめる事しかできなかった。 ……………… ………… …… ▼|戻る|▲ |