『………二人…だけ。ズルい………。』

ワシ抜きで話されると無性に寂しさが込み上げて来て敢えてアラに抱き着いた。

『Σっ!!!』

ワシのいきなりの行動にアラは体をビクリと固まらせタグスは一気にアラを見る目が殺気を含んだ眼差しに変化をさせた。

フーンはそのタグスとアラの状態に見て見ぬふりをし、アラの背中にスリスリと擦り寄り甘えてみた。

『構え、アラ〜…』

ワシの発した声にやっとアラは正気に戻り慌ててワシを背中から剥がしに掛かってきた。

『おまっ!!俺じゃなくてタグス様の方に行けよ!!ι』

必死に言ってくるアラにムスッとした感じで言い返した。

『いや。アイツ、戦う、ダメッて言ったから……アラが良い!!』

声を大にしてアラに剥がされまいと必死に抱き締めた。

ガタンッ

『『?』ι』

……………………どうやらワシの言った言葉にタグスは相当ショックだった様だ。

顔を青くしてワシらから離れた場所に自分が座っていた椅子を持って行き、その上で三角座りをして何やらブツブツ言っている。




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