「じゃあその前にあんた方の名前、教えて貰えねえ？誰だか分からない人と話しちゃいけないってばあちゃんに言われてんだ。」 「そう言えば自己紹介がまだでしたね。………私たちの事を知らないか…」 「ん？どうした？」 「あっ、いいえ。気になさらないで下さい。私は木乃葉 蘭(このは･らん)と言います。宜しく」 笑顔だ………すっげぇ〜営業スマイルだ…… 「コレは鬼己 斎(きき･いつき)です。………そう言えば……先程からコレの事をひよと呼んでいましたが…」 「あっ、うん。ヒヨコ頭だからひよ♪」 ニシシ♪と笑いながらそう言うと今まで落ち込んでいたひよが顔だけオレに向けて叫んだ。 「ひよ言うな！！言うんじゃねえ！」 さっきより幾分顔色がマシになっているのを見て笑いながら 「じゃあ何が良いんだよ？コレほど似合ってるアダ名を蹴るとは…」 「ひよ以外ならなんでも良いから止めてくれ！！ι」 「え〜、じゃあ雛鳥のひなちゃん♪って呼ぶ事にする！」 ………………………………………その時のひなちゃんの絶望的な表情が忘れられません…… ▼ ▲ |