「よくわからないが、理事長室まで連れて言ってやる。」

「!!!」

「こんな場所にじっとしていても仕方がないだろ、とにかく理事長に聞かない事にはどうにもならないだろうしな。」

「おっ、お前…良い奴だな〜。よしっ!じゃあ理事長室まで頼む!!名無しのゴンベよ!」

そう言い相手の肩を叩く。

「なっ、名無しのゴンベ?ああ……そう言えば名乗り合ってなかったな。オレは藤堂楽(とうどう・がく)だ。」

「がく??」

「ああ、楽しいと書いて(がく)だ。」

…………何と!!

「良い名前じゃねえか!!」

「………えっ?」

「だって楽しいだろ?!名前からして楽しくなりそうじゃんか♪あ〜、オレもお前見たいな名前が良かったなー!名字は良いんだ。名前が普通何だよなー、オレ。」

「…………じめてだ」

「へっ?」

「…初めて言われた。んな事……」

「マジか?」

「ああ………何時も名前と顔が合って無いと言われてたから……」

そう言い不貞腐れたように目をそらした。















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