向いて見えたのがオレだと分かると、巳叉は驚いた様に目を見開いた後、安心した様に微笑みを浮かべた。


「……和、久しぶりだな。」

「ああ、本当に。」

オレも笑って巳叉に近寄って行くと、不意に有ることに気付いた。

………何か巳叉の様子可笑しくね?

顔色も何か悪いし。


「………なあ、何かあったのか?顔色わるいぞ?」

そのオレの言葉に巳叉は少し肩を震わせた。

じ〜………

っとオレがあからさまに不振そうな眼差しで見つめていると巳叉は観念したのか大きくため息をついた。

「…さっき周りが走った時に誰かに押されて足を少し、な。」

若干悔しそうに顔を歪めながらそう言った。

あっら〜、何て勇者がいたもんね!奥さん。

でもそうか〜…今巳叉は負傷中なんだな〜…

ん?負傷中?

コレってやばくね?


「…………和?」

眉を潜めて悩み出したオレに不思議そうに巳叉は見てきた。















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