「はぁ〜、みつかんねえな〜。」

ため息をついてその場に立ち止まる。

「ふう、本当だなι何処に行ったんだろう…」

那加と歩きだしてから随分とたったんだけども…。

誰にも出会えないという何とも嬉しくない奇跡にあっていたりする。

「あ〜、もうじき終わりになる時間だ。」

那加の言葉に時計を見れば、本当に終わる時間が目の前に迫っていた。


ガサッ

オレらがのんびりとしていると後ろの方から草を掻き分ける音がした。

「誰かいた!!」

そうオレは声を上げて後ろを振り返ると、ちみっこい子が驚いた表情をしながらこちらを見て固まっていた。


「ぁ……ヤバイんじゃ……ιι」

那加がボソリとそう呟いたのが聞こえた。

あ〜、もしかしてもしかするのか?ι

この子は親衛「誰か見つかった?!」


ビクッ

「あっ。」

「あっ!!」


「那加!」

「並木先輩!!」

ちみっこい子の後ろから出てきたのは見守り隊の並木先輩だった。















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