「説明って言ってたけどよ、大体話の内容は変わんなかったな。」

説明を全て聞き終わりオレらは教室へと戻って歩いている。

「まあ歓迎会だからと言って気難しく長ったらしい説明されるよりましだろ。」

アクビをしながら言う白にオレはそうだなっと返すとフとある事に気付いた。

「なあ、そう言えば空はウェディングの鬼にはならないのか?」

一応、空も運動部だし。

「俺?俺もなるぜ!なるのは明日の午前な!絶対捕まえてやるから覚悟してろよ♪」

そう嬉しそうに笑って飛び跳ねている空にオレも釣られて笑っていると

場所が渡り廊下に差し掛かった時、聞き覚えのある声が外から聞こえてきた。


「………ゃ……だろ?」

ん?誰だ?

その声がする方に目を向ければそこには…

「やっぱり捕まえて着せなあかんか〜」

「ん〜、確実に行くならそれしかないだろうな。」

とっくりと秋が隅に座って何やら真剣な表情で話していた。

「よしっ!!決まったら急ぐで!」

「ああ!絶対『和にウェディングドレスを着せる』ぞー!」

「おー!!」


タタタタタタッ

「………………」

今の光景を煌めきながら走り去って行くとっくり達を無言で見つめながら頭の中で削除した。


「おーい!和どうしたー?さっさと行くぞー!」

先に歩いていっていた三人に呼ばれ脳内削除をしながら慌てて三人の元に早歩きで向かった。















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