哀れな………ι

並木先輩達が走り去る後ろ姿を哀れんだ目で見つめながら心の中で呟いた。


「………勝った……」

ガッツポーズをしている空の後ろで白が那加に小声で話しかけた。

(なあ、何で奴はあんなに並木……先輩に突っ掛かって行ったんだ?)

(…ん〜何か空の奴、和見たいになりたいんだってさ。)

(…………何でだ?なってどうす…る……ブハッ)

(ハイハイ勝手にツボに入って笑わない。)

白の背中を呆れながら擦ってやり。

(何か和みたいにかっこよくなりたいんだとさ。だからその目標の和が自分よりナヨって見える並木先輩に対してかっこいいって言った事で闘争心が芽生えたみたい?)

(…はは……ふ〜……大変だな…)

白は小さくため息をつき、哀れんだ目で和を見た。

………………………

………………

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