「………和……どうした?」

あっ!また思考の波に飛び込んでたぜ。

「いや、剣さっきから良く笑うな〜って思ってさ。最初はあんまり笑ってなかったじゃん。」

あんまりってか笑ってたか?

「それは………その………俺…人見知りする……から…無意識に……」

ほうほう…人見知りワンコとな。(←言っていない)

言いにくそうに言う剣に笑ってしまった。

だが笑っているオレに気付いていないのか剣はシュンっとした様に

「ごめん……なさい…」

オレに謝ってきた。

「へ?何で謝るんだ?」

「だ……って…傷付け…た……」

悲しそうに言う剣にオレはわたわたとして剣に覆い被さった。

「な……な……に…」

和のいきなりの行動に意味が分からなかったのか剣はビクリと体を震わせ固まった。

「謝るな〜!オレは怒ってなんか無いんだぞ〜?寧ろ気持ちは分かる!オレも人見知りだから分かるぞー!」

「人見……知り…?和が……?」

剣は目をぱちぱちとして信じられないと言った様にしながら和の服を掴んだ。

「………言っとくが、嘘じゃないぞ?」

剣に覆い被るのを止め、少し離れながらも剣の服を掴み正面に座った。

そこでやっと剣は和の顔が見えた。

見れば顔を赤くし、もごもごと口ごもっている和が正面に座っていて剣はまた可愛いと思ってしまった。

だけど、言ったらまた機嫌が悪くなりそうだと思い胸の中で言うだけにしとこうと剣は思った。
















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