「うおー!!!」

剣に着いていった先にあったのは飼育小屋が沢山ある所だった。


騒いでいるオレを尻目に剣は1つの飼育小屋の扉を開けた。

「Σちょ!可愛い可愛い!!触って良い?!」

その飼育小屋の中には兎が数匹居て、剣が扉を開けた瞬間全匹が剣に近寄ってきた。

剣は一回頷いて少しだけ扉の横にずれてくれた。

どうやら触って良いって事らしい。

じゃ、じゃあ……

ドキドキしながら剣の横に行き、近くにいた白くてふわふわしてそうな兎に手を伸ばした。


ヒョイッ

伸ばした手は見事に避けられてしまった。

ガーン

ショックを受けて固まってしまったオレを見て剣は一羽の兎を抱き寄せ、オレの方を見た。


「………コイツは……大人し…い……」

剣がそう言って茶色の毛をした兎をオレの腕の中に置いてくれた。

ピクピクと鼻を動かしながらオレの腕の中で動いている兎を見てオレは余りの可愛さに顔を赤くして悶えていると隣から吹き出す声がした。

ん?何だ?

っと思い隣を見れば口元を押さえてぷるぷると震えながら笑うのをどうみても我慢している剣がいた。

「…………剣?ι」

頬を引くつかせながら剣を見れば。

「もっ……ダメだ……ふは…ははは………ふふ……」















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