「っ!!」

バシッ

「Σイタッ!!」

吹き出したとっくりを睨んで相手さんは勢い良くとっくりを叩き、オレを見た。

「何処が夫婦みたいだったって言うんですか!!!」

顔を赤くして(迫力の無く)睨んでくる相手さんにオレは首を傾げて。

「か〜ちゃんって言われてたじゃん。」

それを聞いた相手さんはピシリと固まったかと思うととっくりを見て叩き出した。

「先輩が変な事を言うからじゃないですか!!」

「堪忍、堪忍してや〜ιだってか〜ちゃんはか〜ちゃんやんか〜ιι」

「か〜ちゃん言うなー!!」

フハハ♪やっぱり夫婦だ♪

にしてもギャップある奴だな〜。

外見まるっきり不良なのに、喋る言葉は敬語とか。

とっくりの事を先輩って言ってたし、同級生か。

「ってか悪いけど、とっくりを呼びに来たんじゃないのか?」

叩き続けてる相手さんにオレは不意に思い出して口に出していった。

それにピタリっと二人は動きを止めた。

「……そうでした。先輩を風紀委員室に連れて来いと言われていたんでした……」

「って事はお前も風紀委員なのか?」

「はい。今年から風紀委員になりました。光井 彼方(みつい・かなた)と言います。貴方は…」

「光井な。オレは今年からこの学園に入った吉本 和だ。宜しくな?」

「はい、今年からという事は同じ学年何ですね?よろしくお願いします。」

「ああ、よろしくな。」

「はい。では、先輩を借りていきますね?」

「どぞどぞ!!じゃあな〜、とっくり〜!♪」

和に礼をしてとっくりを連行していく光井に泣き顔でとっくりは

「酷いわ!!ウチを無視した挙げ句これなんて!和や〜ん!!ι」

泣きながらとっくりはオレを見ながら連れられていった。


又しても一人になったオレは何処に向かうとかもなく、歩き出した。
















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