歩き出して随分たちボ〜っとしていると不意に見たことのある後ろ姿が目にはいった。 Σあ、あれはー！！！ 「ガッちゃん！！！」 Σﾋﾞｸｯ 「な、なんだ？！！ι」 オレのお口が思いの外大きな声でガッちゃんを呼んでしまいびくつきながらガッちゃんは周りをキョロキョロ見回し出して、オレを見つければ安堵した様に表情を和らいでオレを見て笑った。 「なんだ和か…」 なんだ、だと…… 笑いながらオレに向かって手招きをして来たのでオレはそれに笑って小走りに近寄った。 ガッちゃんと久しぶりに会うな〜…よしっ…少し遊んでやろう。 オレを見てなんだと言ったんだからあのネタかな。 「……………オレじゃない方が良かったか？」 「え、あっ、違う。ただ誰かがふざけてお前がつけたアダ名を呼んだのかと思っただけだ。さっきの言葉は安堵したからでただけでだな…」 「ヒドイ……私が来たらダメだなんて…」 「大丈夫だよ、君には僕が居るじゃないか。」 「でも貴方も彼のように私を捨てて行くんでしょ！だったら…」 ガバッ 和を抱きしめ。 「何をバカな事を言っているんだ！僕が君を捨てる訳がない！」 「…………本当に？」 「……ああ。」 ｷﾗｷﾗｷﾗ 「…………………何やってんだよ…」 白い目でオレらを見ながらガッちゃんが言った。 ▼ ▲ |