「おい、起きろ。」

ん〜………

「んぅ〜……」

揺さぶられた事で眠りから覚め出し、小さく声が漏れ身を捩る。

全く………眠いのに…

重たい瞼をうっすら開け、目を擦りながら周りをみた。

目を開けボ〜っと周りを見たとき、物影からこっちを見ているとっくりを見つけビクリと体を揺らし目を見開いてとっくりを見た。


「和、おはようございます。大丈夫ですか?この馬鹿に何もされていませんか?」

「ふん。…………和、どうした?」

話し掛けても一向に反応を示さない和に不思議に思い刹は和に声をかければ、和はハッと我に帰りある場所を指差した。

「とっくりが見てる…」

それを聞いた二人は和が指差した方を見た。

「………あ〜、本当ですね…何故この場所にいるんでしょうね〜…仕事を与えていたはずなのに。」

「………………チッ」


二人が物影から覗いていたとっくりを見た途端、とっくりの顔が青くなり震えながら走って逃げて行ってしまった。















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