「何かサボりにはもってこいな場所だな…」

そのオレのつぶやきに鎖骨男はふっと小さく笑いポンポンと自分の座る場所の隣を叩いた。

……座れってことか?

不思議に思いながら見ていると鎖骨男が口を開いた。

「なんもしねえから座れ。」

え?あ、警戒してると思われたのか。

まあ、あんなことがあったばかりだしな。警戒の一つや二つあっても可笑しくないが。

今の鎖骨男の様子からして何かする気なんて本当にないという事が見てとれる。

内心笑いながらオレは鎖骨男に導かれる様にベンチへと近寄り腰を下ろした。

隣に座った鎖骨男は不適に笑ってオレの太ももを撫でてきた。


「………おい。何してんだ?」

その不信な行動に顔をしかめ太ももを撫でている手を見る。

「ん?ああ、太もも閉じろ。眠い。」

「は?」

意味が分からないと思っていると強制的に鎖骨男に太ももを閉じられ、その上に頭を乗せてきた。

まあ、所謂膝枕って言う奴だ。


「…………何故膝枕?」

「俺が眠いからだ。俺が起きるまでしてろよ。」

なんちゅう俺様だ!!さっき何もしねえっつてたじゃねえか!!!

……はぁ、まあ良いけどな。

膝枕の1つや2つ。

減りはしないし。















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