そうこうしていたら鎖骨男の歩みが止まった。 「ついた。」 脳内の海から浮上して周りを見たオレは感心した。 おー!何か小さな庭がある。 「ここは俺が休憩場所に使ってるところだ。綺麗だろ?」 少し誇らしげに言う鎖骨男にオレは素直に頷いた。 「本当に花とかもちゃんと手入れされてるし、空気もなんか澄んでる…ここも業者さんの手入れがちゃんと行き届いてるんだな。」 花壇を覗き込んで花を見ていうと。 「いや、俺がしている。」 っと爆弾発言が落ちてきた。 「さ、鎖骨男が?!」 「なんだ、したら悪いのか?」 平然と言う鎖骨男にオレは慌て首を横に振った。 「へ?違う違う、悪いとかじゃなくて意外だと思ったんだ。」 「…ふ〜ん、まあいい。おい、こっちに来い。」 そう言うなり鎖骨男は庭の奥へと歩き出した。 慌ててついて行くと奥には綺麗なベンチが1つ置かれていた。 それに鎖骨男は慣れた感じに腰を下ろした。 ▼ ▲ |