岳が部屋から出ていったのを確かめた後、部屋に取り残された岳の哀れな親友二人に目線を向けた。

「え〜っと、大変っすねιお二人さん。」

苦笑しながら二人に言うとドアの前にいた奴はため息をつき、もう一人は苦笑して

「もう諦めたよι」

「アイツに何を言っても聞かねえしな。」

っと言ってきた。

ほ、本当に苦労をされてるんですねιι

「あっ、そう言えばお二人は1年なのか?」

オレの質問に自己紹介をしてくれる事になった。

「俺は瀬木 孝(せき・たかし)、2年で岳とは幼なじみなんだ。」

幼なじみとか!………苦労してるんだろうな〜。

「……その哀れんだ目、止めてくれよι」

「あっ、すんません!」

いけね、いつの間にか哀れんだ目が出来るようになってたんだな。気をつけないと。

瀬木さんは何か幸薄そうだがほんわかしたお兄さんって感じ、でも岳と目付きの悪いコイツとつるめるぐらいだから肝は座ってるんだろうな〜。

横にいる男を見れば、仕方無いなと言う感じに(顔をしかめて)自己紹介をしてくれた。

「…………棚橋 誠(たなばし・まこと)。1年。アイツとは小学校後半からの仲だ。」

同い年か。

ってか目付き悪いな〜、でも目付きが悪い以外は平凡何だな。

…仲良くなりたいかも。















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