「それは……」


「惚れた。」

ビクッ

四季の隣にいつの間にか座っていた男がその時の事を思い出したかの様に嬉しそうに微笑みながら言った。

「あの息を切らせながらも必死に攻撃をしてくる姿も私に惚れながらも頬を赤くして私に向かってくる姿勢も

「苛立ってキレかけてたからだよ!!」

強い瞳も全て

「聞けよ!!」

いとおしい!!!」

「Σぎゃー!!!」

四季に抱き着く『勘違い』男にオレは呆気に取られているとフと疑問が幾つか過った。

「え〜っと、貴方は…「与那嶺」はっ?」

「与那嶺 岳 (よなみね・たけ)。四季と同じ1年だ。」

何やら誇らしげに言う与那嶺にオレも自己紹介をすることにした。

「オレは吉本 和。同じく1年で四季の同室だ。宜しくな?ι」

まあ、頬をひきつらせてるのは許してくれよ。

自己紹介をして見ればジ〜っとオレを見つめてくる与那嶺に不思議に思っていると、いきなりニーっと笑って

「お前には特別に四季の同室だしな、名前呼びを許してやろう!お前の事も和と呼ぶな!」

何とも上から目線な……ι

「あっ、ああ。宜しくな?岳。」

「ああ♪」

岳に気付かれないように小さくため息をつき、オレは今度こそ疑問を口にした。

「岳、聞きたい事が幾つも有るんだが良いか?」

「ん?何だ、お前も私に惚れたのか?参ったな〜、私には四季がいるしな。友達で許してくれよ?」

なぐっ………いやいや、落ち着け落ち着け。















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