「「…………」」 あれから床に落ちていたチョコレートを全て拾い、オレも落とした教材を拾い今は無言で二人何処かに(ここ強調)向かって歩いている。 「…………さっきの事は誰にも言うな。」 口を開いたのはお兄さんからだった。 「言うつもりはない。」 誰に言えってんだ。 オレの言葉に驚いた表情をしてオレを見てきた。 「………何故?」 本当に疑問に思ってるようだ。 何故って。 「何故言わないといけない。言う必要などないだろ。」 オレは前を見てそう言うとお兄さんは足を止め立ち尽くした。 「何が望みだ。」 キッと目付きを悪くしてオレを睨んで来た。 「…望み………か。」 無言で睨んで来る相手を見て、言わないといけないかと苦笑しながら口を開いた。 「じゃあ……チョコレートを1つくれ。」 内心ため息をつき、そう言った。 オレの言葉に相手は口を開いて驚いた。 ▼ ▲ |