インテリ系なお兄さんが職員室から出ていくと皆さんは授業に必要な教材を準備し出した。

「オレは2年C組だな。じゃあ、お互い頑張ろうな?」

そう言ってひなちゃんは笑顔で職員室を出ていった。

オレの最初の受け持つクラスは1年A組か…

はぁ〜やれんのかな…

授業とかやった事がないし、しかも説明ベタの一般生徒。

不安で押し潰されそうなんだけど…

あ〜、さっきのお兄さんの言葉がオレのガラスハートにグサリグサリと容赦無く突き刺さるよ〜……ιι


緊張で体を震わせながらオレはモタモタと職員室を出た。

「はぁ〜、憂鬱だ…」

気を重くしながらオレが授業をする1年A組に向かっていると、前で立ち尽くしていた人物に気付かずにぶつかってしまった。

ドンッ

「Σっ!!」

「Σわっ!!」

ザラザラ

バラバラ

「っ〜……すまない…」

ヨロヨロとしながらぶつかったであろう相手を見る。

相手は前に倒れたのか床に座り込んでいた。

「だ、大丈夫だ………ッ!」

何やら相手は手探りで床に落ちたものを拾おうとし出した。

それを見たオレは相手の落としたものを一緒に拾おうと床を見れば。


「……………チョコレート?」

ボソリと床に落ちているものを見て言うと相手はビクリと体を揺らしゆっくりとオレの方を向いた。

「み……た?」

オレは目を見開き顔を青ざめている相手に少し驚いた。

「アンタは……」

どうやら大量のチョコレートを床にばらまいた相手はあのインテリ系なお兄さんだったようだ。















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