「何処をどう見たらそうなるんだ…………?」 呆れながら久留夏に言えば 「だ、だって別れる時に抱き着いたじゃないですか!ι」 必死に言ってくる久留夏に一回小突いて言ってやった。 「悪いがアイツとは付き合っていない。だからと言って何か関係があるとかもない。会ったのだってさっきで三回目だし、アレは只のあの場のノリだ。」 唖然とオレを見ていた久留夏はそこまで聞いて又もや慌てて 「す、すみません!ιそうだったんですか…勘違いしてしまってすみません…」 落ち込んだ様に下を向いてしまった久留夏の頭を撫でてやり 「気にするな、とにかく今は待ってる奴等が要るんだから走るぞ。」 「は、はい!!」 どうやら気を取り直した様に笑顔で顔を上げ先に走り出した。 ハァ…ハァ……ハァ…… やっと着いたぜ… 「…ハァここ…ハァハァ…何だよな?」 息を切らしながらオレは久留夏に聞いて見れば、オレよりヤバい位息を切らした久留夏がいた。 「は…ハァ…ハァ…い…ハァ…そう…ですハァハァ……」 何とか息を整えて目の前のドアを開けた。 何か………うん。 王道だ。 ▼ ▲ |