理事長ズのいる部屋に入ればそこには……

先ほどの久留夏作の自称オムライス(どうみても違う)を糸湖に無理矢理黒い笑顔で久留夏は食べさせようとしている。

それを離れたところで顔を真っ青にさせながら見ている珀斗がいた。

オレは溜め息をついて珀斗に向かって歩き話し掛けた。

「珀斗、出来たぞ。」

オレの言葉に皆が一斉にこっちを向いて固まった。


「…………珀斗…」

始めに口を開いたのは糸湖だった。目線はオレの持っている料理に向けたまま。

「なんだ………」

「こうか「絶対嫌だ。」……いやいや、拒否らずに「無理」く〜……」

そこまで言って珀斗は立ち上がりオレの方に歩いてきた。

「アイツから離れた所で食うから着いてこい。」

笑顔でそう言うとオレの頭を1撫でして糸湖達から離れたテーブルに向かって歩き出した。


あの後、糸湖は久留夏に負けピクピクしながらソファーの横に倒れ。

珀斗はオレの作った飯を食い終わり皿などを片付けて今は三人でコーヒー等を飲んで微睡んでいる。

「はぁ、じゃあそろそろ向こうに帰るか。」

そう言って珀斗は立ち上がった。

「そうですね、そろそろ此処から私達もおいとましないと彼らが待ってますしね?」

久留夏はオレの方を見て笑う。















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