「……………じゃあ糸湖の方は頼む。オレは珀斗の方を作るから…」

少し糸湖を哀れみながらも作業に入るために行動にうつした。

久留夏は笑いながら糸湖の夕食(…)を作っている。

オレは珀斗のリクエストの中華を作りにかかった。


……………そう言えば。

「久留夏、お前の名前と理事長の名字は同じ漢字なのか?」

そう、同じ(しみず)と言っていた。

だが聞いたのがダメだったらしくグサッと凄まじい音が久留夏の方から聞こえて少し嫌な予感を感じつつ久留夏の方を向いてみた。

……………………魚が………


まさかのグロさに……

皿に盛られた魚が見事にグロテスクに盛られ、血や内臓もそのままで最後の仕上げと言わんばかりに魚の頭にさっきの音の元だろう包丁が刺されていた。

「ふ〜、スッキリした〜♪ん?どうかしましたか、吉本さん♪」


……………わお。

何て清々しく眩しい笑みをされて……

「いや、何でもない。」

久留夏から目を離して調理に専念した。


それから数分でオレも作り終わり久留夏の方を見ればそこには久留夏の姿がなかった、だが変わりに理事長ズがいる部屋から悲鳴がこだまして聞こえてきた。

……………アレを見たんだな。

今の悲鳴は聞かなかった事にして自分も珀斗の夕食を持ち理事長ズがいる部屋に足を進めた。















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