「あいつら待ってるって言ったけどオレ生徒会室とか場所知らないんだが…」

「それなら案内しますよ?」

「…連れて行ってくれるのか?」

少し心配だったから聞いてみた。

「ええ、任せてください。場所、知らないんでしょ?」

クリーム色の髪が笑う度に揺れた。

………癒し系だ〜…

あ〜、何かやっぱりこっちの学園の方が王道な感じがする。

美形が定番の多い所はどっちの学園も代わり無さそうだけど……

「あっ!そう言えば自己紹介をまだしていませんでしたね。私は久留夏 清水 (くるか・しみず)と言います。宜しくお願い致します!」

ニコリ

「オレは吉本 和だ。宜しく頼む。」

「じゃあ吉本さん、これから魔の巣窟に足を踏み入れますが。準備は万端ですか?」

アレから自動ドアを出て橋を歩いて今、理事長棟のドアの前に立っている。

魔の巣窟って…

まあ、あながち間違ってないか。

「………ああ。」

オレは久留夏に頷いて見せた。

「じゃあ向かいましょう!」

そう言って気合いを入れたであろう久留夏は理事長棟のドアをカードキーなるもので開けた。

…………金かけてるな〜。

開けたのを確かめて足を踏み入れた。

………………

………















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